2025.11.12
助産師になるには
女性にとって、妊娠や出産は人生の大きな転機です。
その大切な時期に寄り添い、安心して新しい命を迎えられるようサポートするのが助産師の仕事です。
助産師は、妊婦さんの心身のケアをはじめ、出産時のサポート、産後の母子の健康管理など、「命の誕生」に直接関わる専門職です。
近年では、妊娠中から出産後まで一貫して支援する「継続ケア」や、母親の心のケアを行う機会も増えています。
ここでは、そんな助産師の仕事内容や資格取得の流れについて詳しく紹介します。
助産師とは

助産師は、妊娠・出産・産後を通して母子をサポートする専門職です。
かつては「産婆」と呼ばれ、出産時に赤ちゃんを取り上げる役割を担っていましたが、現在の助産師はそれだけでなく、妊婦さんの心身のケアから、出産後の育児支援まで幅広く関わる職業となっています。
具体的な業務としては、
●妊婦さんの健康管理やメンタルサポート
●食事・運動・生活習慣に関する指導
●分娩時の母体・新生児のケア
●出産後の母乳指導や育児相談
●新生児の健康チェックや発育支援
などが挙げられます。
また、助産師は女性のみが取得できる国家資格であり、医療機関だけでなく、助産院や自治体、教育機関などでも活躍しています。
妊娠・出産という人生の大きな節目に寄り添う、非常にやりがいのある仕事といえるでしょう。
助産師に必要な資格、スキル

助産師は国家資格であり、資格を取得するためには看護師資格の取得が必須です。
そのうえで、助産師として必要な知識と技術を学び、国家試験に合格することで資格を得ることができます。
助産師を目指すルートは、主に次の2つがあります。
① 看護師資格取得後に助産師養成学校へ進むルート
看護専門学校または看護系短期大学(3年制)を卒業し、看護師国家試験に合格して看護師資格を取得します。
その後、**助産師養成学校(1年制)**に進学し、必要な課程を修了すると助産師国家試験の受験資格が得られます。
国家試験に合格すれば、晴れて助産師としての資格を取得できます。
② 看護・助産一貫教育課程を持つ大学で学ぶルート
4年制の看護大学や一部の看護専門学校では、看護師課程と助産師課程を統合したカリキュラムを設けているところがあります。
この場合、卒業時に看護師国家試験と助産師国家試験の両方を受験することができ、どちらも合格すれば2つの資格を同時に取得できます。
ただし、助産師試験に合格しても看護師試験に不合格の場合は、助産師資格も認定されません。
厚生労働省の発表によると、助産師国家試験の合格率は毎年およそ95〜97%と非常に高い水準を維持しています。
そのため、学校でしっかりと学習を積み重ねていけば、合格は十分に目指せる資格といえるでしょう。
助産師を志すのに向いている人の特徴

助産師は、新しい命が誕生する瞬間に立ち会う尊い仕事です。
命の誕生という感動的な場面に携われる一方で、医療の現場では、時に予期せぬ事態やつらい瞬間に向き合うこともあります。
そのため、冷静に状況を判断し、的確に対応できる強い精神力と判断力が求められます。
また、助産師にとって欠かせないのが、妊婦さんの立場に立って物事を考えられる優しさと共感力です。
助産師の仕事は出産時のサポートにとどまらず、妊娠中から産後まで、心身両面のケアを行います。
妊婦さんは、出産への不安や体調の変化により、精神的に不安定になりやすい時期を過ごしています。
そんな中で、助産師は妊婦さんの不安を受け止め、安心して出産に臨めるよう寄り添いながら支える存在です。
お母さんと赤ちゃんの健康を第一に考え、信頼関係を築きながらサポートできる人こそ、助産師に向いていると言えるでしょう。
