2025.12.10
助産師の仕事内容とは
出産の現場で妊婦さんを支える助産師は、赤ちゃんを取り上げるだけが仕事ではありません。
妊娠期から出産、そして産後まで、お母さんと赤ちゃんの心と身体を総合的にサポートする専門職です。
今回は、助産師が担う幅広い仕事内容について、わかりやすくご紹介します。
出産時の補助(赤ちゃんの取り上げ)

助産師の代表的な仕事としてよく挙げられるのが、赤ちゃんを取り上げる「分娩介助」です。
出産に医療的な処置が必要な場合──たとえば、難産が予想されるケースや帝王切開、薬剤投与が必要なケースなどは、医師のいる病院でなければ対応できません。
一方で、医学的に問題のない「正常分娩」に関しては、助産師だけで赤ちゃんを取り上げ、へその緒を切ることが法律で認められています。
新しい命の誕生に直接立ち会えるのは、助産師という職業ならではの大きなやりがいと言えるでしょう。
妊婦の心身における健康管理

助産師の仕事は、出産時のサポートだけにとどまりません。
出産前の妊婦、出産直後のじょく婦、そして産まれたばかりの赤ちゃんの健康管理や生活指導も大切な役割です。
妊娠中は、食事内容一つにおいても注意が必要です。母子ともに健康な状態を保てるよう、助産師は食事メニューのアドバイスや、適切な運動についての指導を行います。
出産後は、じょく婦と乳児の健康チェック、母乳の与え方の指導、育児の基本的なサポートなども担当します。
このように、妊娠期から出産、そして産後まで、一貫して母子を支えるのが助産師の役割です。
また、妊娠中はホルモンバランスが変化するため、精神的に不安定になりやすい時期でもあります。特に初めての妊娠・出産の場合は、さまざまな不安を抱えがちです。
助産師は、妊婦の悩みに寄り添い、不安を軽減できるよう相談に乗ることも求められます。そのため、医学的な知識だけでなく、妊婦の心理や感情を理解する姿勢も欠かせません。
さらに、産後の育児に関する相談やサポートなど、母親が安心して子育てをスタートできるよう寄り添うのも助産師の重要な業務です。
どこに勤務することになるのか?

助産師の勤務先は、産科を備えた病院やクリニック、助産院が一般的ですが、行政が運営する保健センターに勤務するケースもあります。
産婦人科で働く場合は、出産に関する業務に加え、婦人科疾患の患者への看護業務を担当することも多く、助産師としてのスキルに加えて看護師としての知識や技術も求められます。
保健センターでは、地域住民を対象に健康相談や妊娠・出産に関する指導、相談対応などを行います。地域の母子保健に深く関わる役割です。
また、助産師として経験を積むことで、独立して助産院を開業する道も開けます。
近年は、できるだけ自然な出産を望む妊婦さんも増えており、個人経営の助産院ではそのようなニーズに沿った出産サポートが可能です。
助産院によっては妊婦さんの自宅へ訪問し、診療やケアを行うこともあります。
助産師の求人は、少子化が進む現代でも依然として需要が高く、転職先の選択肢は豊富です。
今後も安定した職種と考えられるため、資格を取得していれば転職に困ることは少ないでしょう。
新しい命の誕生に直接関わる助産師は、責任の大きい仕事であると同時に大きなやりがいも感じられる非常に意義深い職業です。
看護分野でのキャリアを検討している方は、その選択肢の一つとして助産師を考えてみてはいかがでしょうか。
